販売業務の初歩と言えば、見積書の作成です。この文書は取引のスタートラインともなり、その後の流れを大きく左右します。本記事では、見積書の基本的な見方と、受け取った見積書に何を確認するべきかを詳しく解説します。

１．見積書作成の３つの目的
「見積り」とは、具体的な商品やサービスに対する価格や条件を示す行為です。この見積りを形にしたものが「見積書」です。見積書には以下のような目的があります。

提案：取引先からの引き合いに対し、販売する商品やサービス、価格を明示します。
条件確認：商品の価格はもちろん、納期や支払い方法など、取引条件を明らかにします。
トラブル回避：文書化することで、後から条件を変更される、といった問題を未然に防ぎます。

２．見積書の項目と見方
見積書には多くの項目があり、その一つ一つが重要です。主な項目とその内容を以下に簡潔に説明します。

タイトル：この文書が見積書であることを明示。
番号：見積書ごとに一意の番号があります。
日付：提出日を記載。
宛名と発信者：取引先と発信する会社の情報。
取引条件：納期や支払い方法など。
金額：見積もりされた全体の価格。
明細：商品やサービスの詳細な価格。
消費税：税込価格。
備考：その他、特記すべき事項。

３．見積書の確認ポイント
見積書が手元に来たら、まずは内容の確認をします。項目や数量、単価が正確であるか、間違いがないかをしっかりと見ます。また、受け取った見積書が自分が依頼した内容と合致しているかも確認します。

支払い方法や納期といった取引条件も重要です。これらが明記されていない場合は、取引先に確認をします。条件が合意できたら、社内の承認フローに沿って上司や関係部署に提出します。

まとめ
見積書は、取引の成立に至るまでの重要な一歩です。見積書の目的から項目の解説、そして確認ポイントまで、基本的な知識を身につけることで、スムーズな取引を実現しましょう。